2004年6月の気象日誌

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気象日誌熊谷地方気象台の記録社会記事
昨日から日本列島を南下していた梅雨前線は本州の南へ下がり、関東や沖縄を除いては移動性高気圧に覆われ天気回復。関東では梅雨前線の雲が残り、天気の回復は夜になってから。日差しの少ない関東では日中の気温も殆ど上がらず、昨日より15℃前後低い20℃程度。夜は雲が取れたため放射冷却で更に冷え込む。 長崎県佐世保市で小学6年生の女子児童が同級生をカッターナイフで刺殺。給食時間中に「態度が生意気」と小学校校舎内の学習ルームに呼び出し犯行。
移動性高気圧の勢力が関東にも及び、関東の曇り空と低温解消。日中は25℃前後の平年並みの気温となり、空気も乾燥し爽やかな青空。西日本では逆に梅雨前線がやや北上し、雲が増える。 三菱自動車の欠陥隠し問題で、新たに16万台がリコール。さらに、リコール隠しが6年間で26件、ほぼ全車種に行われていたことが明らかに。
日本列島は一部を除いて引き続き東西に連なる移動性高気圧の勢力下。東京では最小湿度20%で空気カラカラ。熊谷では昨日に引き続き最高気温25℃以上の夏日だが蒸し暑さは全く無し。  
今日も移動性高気圧は本州上を覆い、ほぼ全国が快晴。西日本は長い梅雨の中休み、湿度は低いものの気温は全国的に高めで熊谷では30℃の真夏日復活。  
梅雨前線次第に再北上開始。九州〜関東沿岸では次第に厚い雲に覆われ夜には所によって雨が降り出す。内陸では日中いっぱい抜けるような晴天と猛烈な日差しが残り、関東内陸は今日も真夏日。沖縄の東で寒冷低気圧が明瞭となり周辺では天気不安定。  
梅雨前線が本州沿岸まで北上し、近畿・東海・関東甲信地方が平年並み平年比2日ほど早い梅雨入り。沖縄付近の寒冷低気圧の東を回りこむ暖湿流の影響で関東〜四国の沿岸で一時的に20〜30mm/hの強い雨。 冷戦終結時代の立役者、アメリカのレーガン元大統領が肺炎のため93歳で死去。ブッシュ大統領は「偉大な米国人の人生が終わった」と悲しみの声明。
梅雨前線は日本海沿岸まで北上。本州の太平洋側は非常に蒸し暑く、北陸や東北地方は梅雨入り。梅雨前線に向かって湿った空気の入り込んだ東日本では今日もあちこちで短時間強雨。
午前9時にフィリピンの西の海上で台風4号が発生、午後にかけて南シナ海をゆっくり北上する。
  
日本海沿岸に北上中の梅雨前線が午後にかけて再び本州上を南下。関東は北部を中心に夕方まとまった雨で、その他の地域も全国的に梅雨空が続く。台風4号はバシー海峡へ進み、沖縄付近の梅雨前線は台風の刺激を受けて極めて活発化。南西諸島全域で30mm/h前後の激しい雨が断続的に降る。 130年ぶりに太陽−金星−地球が一直線に並んだ際に起こる「金星の太陽面通過」現象が全国で見られ、太陽面を黒い金星の影が移動する様子が観測される。
南シナ海を西進する予想だった台風4号がバシー海峡を越え、突然沖縄の南海上を北東進。夜遅くには石垣島などの八重山地方が暴風域に巻き込まれ、沖縄南部突然の大荒れ。暴風半径は小さいが勢力は960hPa・40m/sと強く要警戒。
台風に刺激受けた梅雨前線の影響で沖縄本島では総雨量200mm超える豪雨で、夕方糸満市で100mm/hの猛烈な雨に伴い記録的短時間大雨情報。
本州も東北などの一部除いて相変わらずの梅雨空で、梅雨前線が本州の南まで下がったことで関東では昨日までの猛烈な蒸し暑さは一転、日中も20℃そこそこの梅雨寒に。夜、関東南部で強雨。
 少子化が進む中、厚生労働省は2003年の出生率を過去最低の1.29と発表、前年の1.32を大きく下回り、少子化が進んでいることが浮き彫りに。さらに東京都では出生率が1.00下回る。
10台風4号、南西諸島に沿って北東進。先島・沖縄本島・奄美など各地が次々と暴風域へ。最大瞬間風速は宮古島で51m/s、久米島で46m/sなど台風の中心付近は猛烈な暴風雨。台風は夜には九州の南まで北上、勢力は975hPa・最大風速30m/sと朝に比べやや衰える。 三菱自動車の欠陥隠しが原因の事故により男性が死亡したとして、三菱自動車の元社長を業務上過失致死容疑で逮捕。三菱自動車は相次ぐ不祥事のため、販売店は閑古鳥で「会社がつぶてれしまう」と悲鳴。
11台風4号は午後4時に高知県東部に観測史上5番目に早い上陸、そのわずか1時間後に徳島県内で温帯低気圧に変わる。先月の台風2号接近に続く季節外れの台風襲来となり、史上5番目に早い上陸台風となる。台風の影響で種子島・屋久島・九州南部・四国南部などで30〜60mm/hの非常に激しい雨と沿岸部では瞬間30〜40m/sの突風も観測。夜になって台風崩れの低気圧は東日本へ進み、近畿以東でも20m/h超える強い雨に見舞われる。
一方、南シナ海では台風5号が発生する。ベトナム方面へ進む見込みで日本への影響はなさそう。
  
12台風過ぎ去っても梅雨前線が残り、日本列島には台風一過の晴天は訪れず。関東、日中は薄日が差し込みやや蒸し暑いが、夜には天気が不安定となって北部から次第に雨。  
13梅雨前線西日本から次第に南下。前線に近い関東の沿岸部を除いてはほぼ全国的に晴天が広がり、大陸育ちの移動性高気圧の勢力下のため湿度も低く過ごしやすい。熊谷でも午後には天気回復し、1週間ぶりの青空!
台風5号はベトナムに上陸し熱低に変わるが、カロリン諸島では台風6号が発生しゆっくりと北上気配。
  
14移動性高気圧日本列島のほぼ全域を覆い、昨日は雲の多かった関東を含め梅雨の中休み。大陸性の高気圧による晴天なので湿度も低くカラリとした暑さで夜は少し冷え込む。 三菱自動車の欠陥隠し発覚は更に拡大し、欠陥や不具合の隠蔽件数は計155件に達し、リコールは45万台に。さらに欠陥による事故や発火は過去に78件にも及ぶことが明らかに。
15北日本の一部を除き今日も梅雨とは思えない晴天が続く。関東では昨日と比べて一段と暑さも加わり、熊谷では最高気温が32.5℃で真夏並の厳しい暑さ。
台風6号はフィリピンの東海上をゆっくり北上しながら急激に発達。夜には中心気圧950hPa・最大風速45m/sの大型で非常に強い勢力となる。
  
16台風6号、フィリピンの東海上で猛発達。中心気圧は915hPa・最大風速は50m/sで、明後日以降沖縄へ接近する模様。暴風半径は280kmにも達し巨大化。
日本付近は梅雨前線が消滅状態で今日も長い梅雨の中休みが続く。海からの涼しい風の入った関東では暑さは小康状態となるが、西日本では相変わらず30℃を超える猛暑に見舞われる。
  
17台風6号は依然として非常に強い勢力を保ったまま沖縄の遥か南海上を北西へ。高気圧に進路を阻まれ、速度低下。
日本列島は湿った空気は入った九州を除いて梅雨とは思えぬ夏空が続く。梅雨前線は姿を消し、昨日までは湿度の低かった関東でも蒸し暑さが加わる。
  
18太平洋高気圧勢力強く雲が多いながらも全国的に蒸し暑い。熊谷では6月に入って4度目の真夏日、また九州熊本では5日連続の真夏日など梅雨の最中とは思えない。
台風6号は勢力を保ち北緯20度を突破、日本列島への直接の影響はまだ無いが沖縄を中心に高波が押し寄せる。
  
19台風6号大型で非常に強い勢力で沖縄へ接近。夜には那覇市の南西250kmまで接近し、沖縄本島と大東島に暴風警報で南大東島の最大瞬間風速は34m/s。進路は次第に北西から北寄りに変わり、週明けには先日の台風2号・4号に続きまたしても本土に接近の可能性。
日本海には長い間消滅していた梅雨前線が復活。西日本の太平洋側では一部で30mm/h超える激しい雨も降るが、太平洋高気圧の勢力は依然として強く九州〜関東の所々で30度を突破する暑さが続く。
  
20大型台風6号、南西諸島を次々と暴風域に巻き込み北上!南大東島では48m/sの突風観測、那覇・名瀬・種子島なども次々と30m/s前後の突風観測。夜には九州の南東海上まで北上し、次第に九州や四国の太平洋側で強い雨が降り出す。勢力は昨日に比べやや衰えるが、それでも中心気圧955hPa・最大風速40m/sという6月としては驚異的な勢力で日本本土へ接近。
台風の影響で日本の南岸一帯には8m前後の高波が押し寄せ、昨日から高波にさらわれるなどして全国で死者・行方不明者は5人にのぼる。
一方、台風の周辺ではフェーン現象で気温が猛烈に上昇。福岡県の大宰府では37.7℃を記録するなど西日本の各所で6月の局地更新する猛烈な暑さを記録。熊谷でも34.7℃で酷暑日寸前。
  
21台風6号、早朝に九州の一部を暴風域に巻き込み、午前9時半には高知県室戸市に上陸。西日本を縦断し、夕方には若狭湾に抜け能登沖〜佐渡沖を猛スピードで北上。四国・近畿・東海では一時猛烈な暴風雨で東海道新幹線長時間不通など交通大混乱。最大瞬間風速は室戸岬57m/s、和歌山42m/s、名古屋34m/sなど6月としては記録的でその他各地で30〜40m/sの暴風観測。雨も激しく紀伊半島など総雨量300mm突破、記録的短時間大雨情報も発表。
一方、台風から遠い関東でも夕方〜夜を中心に激しい南風が吹き荒れ、熊谷は最大瞬間風速26.9m/sの強風を記録。関東一円で瞬間25m/sを超える風が観測され、倒木などで一部鉄道もストップ。
  
22日本列島に大きな爪跡残した台風6号は午前3時に日本海北部で温帯低気圧に変わり、その後北海道へ上陸。台風崩れの低気圧によって北海道中心に風雨強が強い。また、一昨日からの台風通過により沖縄県ではサトウキビ、和歌山県ではウメ、山形県ではサクランボなどの農作物への被害が明らかに。また、京都では南禅寺など文化財にも被害。
一方、東日本・西日本では台風一過の晴天広がり、特にフェーン現象の加わった関東では猛烈な暑さ。熊谷、前橋は35℃を突破し、群馬県榛名町では37.5℃を記録。
  
23西日本の南岸には梅雨前線が伸びてくるが関東には今日も梅雨空戻らず、多少雲が増えた程度。関東一円で真夏日で熊谷は32.7℃の真夏並暑さ。
沖縄で平年並みの梅雨明け宣言。マリアナ諸島では台風6号消滅から1日半後の午後3時に早くも台風7号が発生。
 東京メトロ地下鉄渋谷駅で駅員が何者かに拳銃で腹を撃たれ重傷。犯人は駅員の持っていた紙袋を奪い逃走。紙袋に金目のものは入っていなかったが、強盗目的の銃撃事件か?
24昨日の沖縄に続いて今日は鹿児島県の奄美地方でも梅雨明け宣言。太平洋高気圧の強まりと共に、昨日発生した台風7号は西南西へ押し下げられる形でフィリピン東方を移動する。
一方、西日本では梅雨前線の活動が活発化し、所々でやや強い雨。しかし梅雨前線の活動は東日本へは届かず関東地方では今日も夏空が続き、梅雨とは思えぬ猛暑。熊谷の最高気温は34.6℃で酷暑日寸前。
  
25梅雨前線が九州から北陸の日本海沿岸に停滞し、関東地方もようやく梅雨空が戻る。雨の中心は西日本で、東日本では雨が時々降ったり止んだりする程度で雨量はまとまらない。梅雨空が戻っても梅雨寒にはならず、蒸し暑さは依然として続く。 7月11日投票の参議院選挙公示。選挙区で192人、比例で320にんが立候補し、埼玉選挙区では6人が3議席を争う激戦。また、汚職事件で衆議院議員を辞職した辻本清美氏や鈴木宗男氏も立候補。
26梅雨前線の活動が九州北部を中心に活発化。九州北部では所々で30mm/hを超える激しい雨が断続的に降り、総雨量は200mm突破。一方、東日本での梅雨前線の活動は弱く、前線の影響は蒸し暑い曇り空が続いた程度。
トラック島北方で台風8号発生、平年より倍近く早い発生ペース。台風7号はフィリピンの東海上を真西へ進む。
 2005年に合併予定の熊谷市、大里町、妻沼町の合併後の新市名は合併協議会により「熊谷市」に決定。
27活発化した梅雨前線の下、九州佐賀市で国内で最大級の竜巻被害発生。住宅330棟が被害を受け、13人がケガ。推定風速は50〜70m/sと見られ電柱がなぎ倒され自動車も吹き飛ばされる被害。また、九州北部一帯では昨日以来雨も断続的に激しく一部で崖崩れの被害も。夜遅くには激しい雨の範囲は瀬戸内へ移動。
梅雨前線の影響の弱い東日本や近畿などは雲が多いものの日差しもあって蒸し暑さが続く。
 地下鉄渋谷駅の強盗傷害事件の容疑者が、警視庁本部に拳銃を持ち「自分がやった」と突然の自首。警視庁は男を銃刀法違反で逮捕。
28西日本の梅雨前線の活動ようやく終息へ。北日本を除いて日本列島は全般に相変わらずの蒸し暑さで、熊谷でも真夏日寸前の蒸し暑さ。午後からは関東各地で雷雲発達、茨城県や栃木県では一時激しい雨と雹に。
日本の南海上では台風7号・8号がそれぞれ発達しながら北上中。7号は沖縄の南海上に達し、8号はマリアナ諸島を掠めて明日以降小笠原へ接近の可能性。
 イラクを占領統治していたアメリカ軍が、イラクに主権移譲。テロを警戒し、予定を2日前倒ししての突然の主権移譲。14ヶ月におよぶアメリカの占領統治に一応の終止符。
29関東日中真夏並の暑さで熊谷で33.7℃など各地真夏日復活。上空には寒気が入り、北関東では昨日に続き午後から激しい雷雨。栃木県内ではダウンバースト被害も発生。 拉致被害者の曽我さんと、先月日本への帰国を拒否した曽我さんの家族がインドネシアで再会することに北朝鮮が同意。再開場所はリゾート地、バリ島が最有力。
30静岡市で記録的豪雨。1時間に81mmの猛烈な雨など、半日で360mmの豪雨に見舞われた静岡市内は市内一円で浸水・冠水。・土砂崩れなどの被害。東海道新幹線や東海道本線は運転見合わせ、東名道は通行止めなど東西交通は分断。関東南部でも午前中突然の雷雨に見舞われ、大気の状態は非常に不安定。一方、関東北部では雲も少なく午前から夏空広がり、昨日に続いて真夏並みの暑さが続く。
一方、小笠原諸島には夜になって大型で非常に強い台風8号が直撃。父島で最大瞬間風速40.6m/sを観測するなど、小笠原は暴風雨。
  



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