フィールドの写真 


  地圏探では夏合宿以外にも年に何度か化石採取、鉱物採取などを目的とした日帰りのフィールド(野外活動) を行ってきました。場所は主に埼玉県内や群馬県内で、化石・鉱物産地以外にも博物館や気象庁などを見学したことも ありました。
  ここでは、2001年から2006年までの6年の間に地圏探で日帰り活動した場所を写真とともに振り返ってみたいと思います。
  なお、一部の場所については管理人の手元に写真が現存していないものもあります。そのような場所については、写真を提供してもらえると とても有難いです。


気象庁(東京都大手町)
  気象庁見学は地圏探活動の恒例行事のようなもので、 2002年以来ほぼ毎年行われきました。 気象庁1階の「気象科学館」は予約無しでいつでも見学することができるようですが、 写真のような気象庁の内部は見学を事前予約しておくことで見学させてくれます。
  気象庁のガイドの人が気象科学館から気象庁の予報現場まで一通り案内&説明してくれるので、 気象庁の業務を知る上でとても役に立ちました。



化石産地@(埼玉県深谷市:旧川本町)
  2001年〜2002年にかけて、主に地圏探初期時代に行くことが多かった化石産地です。 場所は立正大学から車で30分ほどの荒川河川敷で、おそらく大学から最も近い場所にある化石採取場所だと思います。 コハクチョウの飛来地としても有名な場所です。
  採れる化石は主に新生代の貝化石が中心で、おまけにコハクも採取できました。
  聞いた話では、現在では河川工事の関係でこの場所は様子が随分と変わってしまい、化石の出る露頭も一部が破壊されたらしいです。 そんな理由もあってか、ここ2〜3年はこの場所へ足を運んだことがありません。



化石産地A(群馬県神流町:旧中里村)
  2003年〜2004年にかけて、化石産地@川本に代わって出向く機会が多くなった化石産地です。 この場所で採取できる化石は中生代のトリゴニアなどが中心で、稀にアンモナイトも採っている人も居ました。 ただ、ここは岩石が固く、産出数もそれほど多くは無いので川本に比べると上級者向きの場所だった印象があります。
  ここは交通の便が悪く、未舗装路の林道を軽自動車で駆け上がった思い出の深い場所です。でも、個人的には 地圏探で訪れた化石採取地の中ではここが一番お気に入りでした。



化石産地B(埼玉県秩父市)
  2001年〜2004年にかけて、定期的に化石採取活動の場となったのが秩父市蓼沼の化石産地でした。 おそらく、@〜Bの「地圏探三大化石採取現場」の中でも最も訪れた回数の多い場所だと思います。
  ここでは二枚貝のほかに稀に「ホタテ」や「サメの歯」など貴重かつ非常に状態の良い化石を採取できることができます。 ただ、難点は地層がとにかく硬いこと。30分もしないうちに手が筋肉痛になるほど岩が硬く、上級者向けの露頭という 印象を持っています。



不二洞(群馬県上野村)
  2005年6月に一度だけ見学しに行った群馬県の不二洞という鍾乳洞です。この鍾乳洞はかなり規模が大きく鍾乳石も綺麗で、 関東最大級の規模と言われています。埼玉県の橋立鍾乳洞とは比べ物にならない大きさです。
  ただし、大学から4時間近くも山道を走らねばならず、なかなか気軽に行ける場所ではありませんでした。
  ついでに、鍾乳洞の駐車場前には谷の向こう側にあるキャンプ場とを繋ぐ超巨大な吊橋があって、 鍾乳洞の見学ついでにみんなで渡りました。



秩父鉱山(埼玉県秩父市:旧大滝村)
  2005年〜2006年にかけて出向く機会が多かったのが秩父鉱山でした。ここは埼玉県最大の鉱山で、 黄鉄鉱・磁鉄鉱・方解石・ザクロ石など様々な種類の鉱石を簡単に採取することのできる場所です。
  また、近くには操業を終えた鉱山施設の廃墟があり、別の意味でも楽しめる場所でしたw
  ただ、ここも不二洞と同じように熊谷からの距離が非常に遠く、片道3時間もかかってしまいます。



長瀞(埼玉県長瀞町)
  自然史博物館とセットで寄ることが多かった長瀞です。特に2003年度の学フェスの頃はかなり頻繁に出向きました。 新入生歓迎行事でも定番となりつつあります。
  長瀞は国の特別天然記念物なので採取行為は一切できませんが、結晶片岩の岩畳を観察できる貴重な場所ですが、 単に景色を見るだけでも楽しめる場所です。紅葉の時期はかなりお勧め。
  大学からも片道1時間程度なの気軽に行ける場所でした。



埼玉県立自然の博物館(埼玉県長瀞町)
  旧称「埼玉県立自然史博物館」。埼玉県の自然分野のことなら何でも網羅されている博物館なので、 地圏探初期時代は事前学習のために重宝していました。特に、地質分野についてはかなり充実した展示内容で、 入場料が非常に低料金なのも嬉しいところでした。
  2003年度学フェス以来あまり見学の機会はなくなりましたが、地圏探の世代交代が進むにつれて再び重宝されるようにるかもしれません。
  ちなみに、個人的には「自然の博物館」という抜けた名称がどうも気に入りません。公共施設の再編が理由で名称が変わったらしいですが、 こんなロクでもない名前にする理由がどこにあったのか・・・。



恐竜の足跡(群馬県神流町:旧中里村)
  ここは恐竜の足跡化石が見られる場所として2003年度の学フェス前後から頻繁に見学に訪れるようになった 地圏探としてはかなりメジャーな見学地です。この場所には化石とは別にかなり「強烈なイメージ」をお持ちの方も多いでしょうw



美の山公園(埼玉県皆野町・秩父市)
  秩父盆地の南東縁に位置する標高約600mの蓑山頂上にある公園で、ここでは武甲山、両神山、秩父盆地、荒川の河岸段丘、 長尾根など秩父の自然を語るには不可欠な地形を一度に全て観察することができます。
  2003年度学フェス以来訪れることはなくなりましたが、地形の事前学習をしてから訪れればとても勉強になる場所でした。
  ちなみに、夜は秩父市街を一望する最高の夜景スポットに変貌します。



橋立鍾乳洞(埼玉県秩父市)
  埼玉県で唯一一般公開されている鍾乳洞です。ここも2003年度学フェスの前後に盛んに訪れた場所です。 が、不二洞とは比べ物にならないほど規模は小さく、しかも洞内がかなり乾燥してしまっています。
  どういうわけか、洞内は撮影禁止なので写真は鍾乳洞入口にある石灰岩の絶壁を載せておきます。



スランプ(埼玉県小鹿野町)
  海底地すべりによって形成されたといわれる褶曲地層で、ここも橋立鍾乳洞や美の山と同じように 2003年度学フェス前後に集中的に訪れる機会が多かった場所です。裏を返せば、学フェス終了後は一度も 見学に行っていないということですw



ようばけ(埼玉県小鹿野町)
  「ようばけ」はスランプのすぐ近くにある地層の見える絶壁で、やはり2003年度学フェスの時期を中心に 盛んに訪れた場所です。ただ、ようばけに関しては学フェス前後以外にも新歓行事や化石採取を目的に時たま 訪れることがありました。
  ちなみに、「ようばけ」そのものは天然記念物なので化石採取禁止です。なので、実際に化石採取をするときは 少し崖から離れた場所で活動していました。カニの化石がたくさん産出する場所で、岩も柔らかく採取しやすい印象があります。



※その他、写真未掲載の活動場所
群馬県立自然史博物館
乙女鉱山
久下橋(しし座流星群観察地)
おがの化石館
神流町恐竜センター
皆野町大渕化石産地
熊谷地方気象台
東京国際ミネラルフェアー
日本科学未来館
熊谷文化センター(プラネタリウム)










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